- 一つ目のメッセージ:向き合いは人を成長させる力自分らしく生きることは自分の内面の声(感情)に気づくことから始まり、そして、この気づきの多くは出会いを通して見つかります。この過程で自分との向き合いの重要性を理解するようになります。まず、「向き合い」という言葉を整理すると相談学では"相手の言葉や行動に一貫性がなく、矛盾が見つかった時、質問したり、指摘すること。または、自分自身のより良い未来を 選択するように勧めること"として表現しています。皆さんは、「向き合い」をどんな言葉で表現できるのでしょうか?専門家だけができること?相談学を勉強すること?私は「向き合い」を"自分の意識・無意識の中で作り上げてきた様々な仮面(ペルソナ)を脱ぎ捨てる作業"だと考えています。つまり、自分の内面を見ることに素直になることです。内面に直面することが怖く、いろんな仮面をつくりあげ、そして、他人のためなら尽くせるが、自分に対しては優しくできない矛盾だらけの姿。このような硬くなった心、凍りついた感情、生きることに対する無意味感に対して「勇気」を持ってその内面と向き合うより、心の傷から逃げたり、爆発する人々。私たちは人との関係で数多くの仮面を作り上げながら、生きています。その中、本当の自分の顔を失ってしまい、作られた自分で対人関係を続けます。仮面を脱ぎ捨てることはまず、自分が、素直な真実な自分と出会うことなのです。向き合いを通して、周りの評価より"内面の価値"に軸を置いた生き方ができるようになります。自分の内面への気づきが、自分らしく生きることの大切さを教えてくれるからです。もちろん、その過程でいくつかの苦しいことを経験しますが・・・身体教育医学研究所 研究主任 朴 相俊