2012年5月9日
出演:身体教育医学研究所 朴相俊、FMとうみ 橋爪明日香
心のラジオ「COCOらじ」
毎週水曜AM11:00~11:54 FMとうみ(78.5MHz) にて放送!
Today's GEST
日本学術振興会 特別研究員、島根大学 鎌田真光さん
身体教育医学研究所うんなん 研究員 安部孝文さん
---朴 「心の健康とは?」
鎌田 「自分の今後の人生でこういうふうにやっていけたらいいなと目標を立てて、その目標に向かい、日々取り組めていると心が良い状態だなと感じます。」
安部 「自己表現ができたときに気分が晴れやかになります。会議などで自分の思っていることを口に出している時に自分らしさが出ていると感じ、充実感ややりがいを感じます。」
---朴 「心の健康を維持するために普段やっていることは?」
鎌田 「私は運動と健康の関係についての研究をする仕事をしていますが、身体を動かしている人はうつになりにくいという予防の効果があるということが最近科学的にわかってきました。私自身は、研究者だからといってパソコンや紙に向かっているだけじゃなく、息抜きとしての身体を動かすことは本当に大事にしています。
通勤を自転車にしたり、毎日通っている研究室のある8階までエレベーターを使わず階段を登るようにしています。リラックスできる音楽をかけながらとか、草花や山などの自然をみながらストレッチをするとリフレッシュになります。」
安倍 「私も通勤は自転車にしていて、程良く汗をかいたり息が苦しくなったりすると、そのあとにさっぱりとした気分になります。それからスポーツが好きなので、観戦をしに行ったりテレビで観たりすると勝っても負けてもリフレッシュする時間になりますね。」
---朴 「研究者として、心の健康をどのように理解していますか?」
鎌田 「研究というのはひとつのことに対して突き詰めていくことになるので、自分の世界に閉じこもりがちになってしまいます。ですので、なるべく色んな人と話したりして自分の世界を広げるようにしています。」
安倍 「私は読書です。文章を読むことで違う世界や知らなかったことが見えてくるので自分の成長のためにも好きです。」
---朴 「地域の身体活動を上げるための取り組みを行う中で、心の健康をより深く理解したような出来事ってありますか?」
鎌田 「地域で身体を動かす人をどんどん増やしていこうという取り組みをしていますが、その中で自分の健康のためにそんなに歩かなくていいんですよと話をするんです。家のまわりを5分行って5分帰ってくるだけでも10分ですから、ちょっとお散歩してみましょうと一緒に歩いてみるんです。すると、地域の中で色んな方と会うことがあります。例えば畑作業をしている方がいてそこでちょっと声をかけ合ったり。また、2人で歩けばそこで色々な話ができます。身体を動かすことで人とのふれあいが生まれ、心の健康につながります。」
安倍 「私は学校の先生たちの支援をしていこうということでインタビュー調査を行っています。先生たちが元気であれば子どもの元気につながるということで、先生たちは何に困っているのかをしっかり聞いて、それを良い形で研究員としてフィードバックすることが地域の健康作りのために必要かなと思っています。」
☆番組中に寄せられたメッセージ
>ラジオネーム とうみおじさん
ココラジの皆さんこんにちは。私は30代の、精神障害をもつ者で、苦しい体験をしてきました。いまでもそうです。風邪のようにすっきり治りましたというものでもないので、これからもずっと障害を抱えながら生きていくんだろうなと思っています。
以前は、皆さんのようにバリバリと仕事をしていました。しかし、それは自分がもともと抱えていた病気を我慢しながらのものでした。だんだんと追い詰められるようにいろんなことができなくなり、困り果てて精神科に通うようになりました。以前は、自分は心に障害を抱えていることをなんとか隠しながらも、他の方からも認められるくらいの仕事ができましたが、いまではそのときの1割くらいの仕事しかできなくなっています。
精神障害は目に見えにくいため、「心が弱い、気合が入っていない、サボリ病 」など、私にとってはグサグサ刺さる言葉を投げかけらることがあります。例えば、足が不自由な方、目が見えない方、耳が聞こえない方に、「 気合いが入っていない」とか言うでしょうか?
いままではストレス自分で解消できていたのが、あるときからどうにもならなくなっていました。ストレスに強いと信じていた自尊心はもろくも瓦解しました。
精神的にハンデがある私みたいな人でも、きちんとハンデがあるんだと言える世の中になってほしいと思います。
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