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2012年6月6日 ON AIR COCOらじ(10)

  • 2012年6月6日 ON AIR COCOらじ

    出演:身体教育医学研究所 朴相俊、FMとうみ 橋爪明日香

    心のラジオ「COCOらじ」
    毎週水曜日AM11:00~11:54 FMとうみ(78.5MHz)にて放送!

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    「怒り」

    "人は一日500回の選択の瞬間に立つ"という調査結果がありました。その内、30回はとても悩む選択で真剣に考えます。そして、その中で満足できる選択は5回。その500回の選択に立つ際に私たちには、しっかりした主体性が必要とされます。

    人は選択の連続の中で生きていますが、自分の主体性がないと当然疲れます。

    選択の度に、誰かに電話をして"これどうすればいいの?"など、外から何かの決定する要因を満たそうとするのではなくて、自分の中で選択する力を育てていく。そのためには、まず見えない内面を考えることです。

    見えない内面の中でほとんど共通している感情があります。それは"怒り"です。
    人には内在化されて抑圧化されている怒りの感情が何かしらの形であります。これが脅迫的な性格や完璧主義など人の色々な性格をつくる根っこにあります。その怒りの感情は、からだを緊張させ、色々な形で身体に表れます。

    旦那さんとガーっと喧嘩して、言い返せない奥さんの気持ち、その怒りだけがずっとと残ります。その怒りが胃炎に出てきたり、動悸などの胸の痛みに出てきたり、腹痛や下痢の形で出る時も時々あります。
    会社でも上司から一方的に雷が落とされて、それを我慢しないといけないサラリーマンの立場、結構、多いかと思います。言われても言い返せない、解決できないということで怒りの感情が抑圧され、そのストレスが色々な形で身体に出てきます。
    学校に行けない子どもが、学校に行こうとすると下痢をしたり、お腹が痛くなります。その原因を探っていくと、学校で受けている様々なストレスがあり、その中で感じる怒りの感情があるかもしれません。

    イギリスの「ヘンリモズリ」という医者は"人は痛い時に泣かないと、代わりに身体が泣く"と言いました。泣くというのは感情の表現です。
    怒りは、自分の中で塊として残っている、極端的な自己破壊的な攻撃性のある感情です。この感情を上手に表現していくことで健康を守ることができます。

    この感情を解決しなく、無意識の中でガンガン落としてしまうと身体の症状として出てきます。寝ようとすると急に足がムズムズしてきたり、眠れなくなったり起きた時にガーッと感情的に乱れてしまったり。

    今の感情、今の怒りは誰に向かっているのか。この感情は一体、なぜ形成されているものなのか。きっと自分でも分からないこともあると思いますが、自分のまわりにいる信頼できる人たちに話したり、相談してみることで少しは楽になったりもします。

    怒りは怒りだけで終わるのではなく、解決できない怒りの感情は頭の中や夢の中で誰かを攻撃したりする形でも現われます。
    なので、自己表現を健全にすることがとっても大切です。そして、自己表現を健全にするためには、健康的な自己愛(明るい自画像)がないと難しい場合もあります。これは、主体性とも言えるかもしれません。

    あなたは感情を健全に表現することはできますか?

    上手くできない自己表現と自己理解はトレーニングすることで改善することができます。
    なぜ自分が、今その感情になっているのか、内面に向き合って考えてみることです。人は、ただ単に抑圧するとその抑圧がしきれないくらいパンパンになって、ある時、ボカンと蓋が開き、人を偏見の目で見てしまう癖がつきます。

    自分に怒りの感情があるかどうか、なぜあるのか、それを少し考えてみても良いのではないでしょうか。

    ☆番組へのご意見・ご感想・質問などお寄せください!
    FMとうみ メール:m@fmtomi785.jp / FAX:0268-63-1003
    (公財) 身体教育医学研究所 メール:mukiai@pedam.org / FAX:0268-61-6148
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