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【連載】心のラジオ、COCOらじ 《Vol.11春号》

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    今回は、精神エネルギーを消耗させるストレスについてお話します。皆さんは今、健康で幸せな生活が送られていますか?健康な心で健やかに生きるためには、何よりも精神エネルギーの上手な管理が必要です。

    私たちは、心の健康を保てなくなった時、「眠れない・食欲がない」などの身体的な変化のみならず、精神的疲労も感じます。この疲労には「健康的疲労(healthy tiredness)」と「仮性疲労(pseudo fatigue)」の大きく2種類がありますが、「健康的疲労」とは、やりがいを持って仕事に取り組んだり、好きなことに熱中した後に感じる疲れで、原因がはっきりしているものです。これは、ゆっくり休み、ぐっすり寝て、また美味しい物を食べたりすること(要するに心を休ませること)で回復します。しかし、問題は「仮性疲労」です。精神的な脱力感や無力感、イライラ感は確かにあるが、その原因がなかなか見つからず、休んでも薬を飲んでも体を動かしても心がなかなか晴れない疲れ、皆が一度は経験していることです。

    人は精神的に追い込まれると、心理的余裕や思考力が落ち、ストレスに対して無防備なります。この不安定な状態を克服するため、または、自分を守るため、たくさんの精神エネルギーを使います。このエネルギーは、仕事や人間関係などのすべてに良き働きをし、ストレスから心と体を守ってくれます。では、こんなに重要な役割を果たす精神エネルギーはどう管理できるでしょうか?

    まずは、仮性疲労の原因を知ることです。中でも、自分の内面で作り上げた負の感情(コンプレックス、憎しみ、怒り、劣等感、自己否定感など)を理解することですが、この感情は、心の自由を奪うほどの大きな力を持っています。しかし、仮性という言葉からわかるように、これは仮面をかぶった偽りの感情でもあります。重要なのは、これらの感情をよく理解し、縛られない(騙されない)ように注意を払うことです。特に、その感情に縛られないためには、「手放すことの大切さ」「諦める心」も学ぶ必要性があります。人の苦しみの多くは自分を取り巻く環境や状況からよりも、心の傷や思い込みなどよる負の感情に大きく左右されることをお忘れなく。皆さんは、自分の心を苦しめるものから自由になりたいと願っているでしょうか?では、「諦めるべきことを諦める心」を学び、今日から一つひとつやってみることです。

    次回は、諦めることの大切さを身近な例でご説明します。

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