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【連載】健保の窓《NO.209》 ◆こころのリセット (背負うべき荷物・捨てるべき荷物)

  • こころのリセット
    - 背負うべき荷物・捨てるべき荷物 - 

    最近は、空港を利用して遠くまで旅に出かける人が増えてきました。長期間の旅であるために備え物も多く、旅先で困らないように荷造りに慎重になります。旅に慣れた人は、荷造りが上手で短い時間でコンパクトに荷物をまとめますが、旅に慣れていない人は、不安な心でたくさんの時間を使い、いろんな物を詰め込みます。その結果、トランクが大きく重くなって旅の移動が不便になり、途中、疲れてしまうこともあります。そう考えると、楽しく快適な旅には「必要な荷物」を上手にまとめるコツが大切になってきます。
    これは、人生の旅にも共通することですが、人は心にそれぞれの荷物を持って生きています。そして、その荷物を重く感じた時に自由になりたい、旅をやめたいという思いに駆られます。だから、楽しい人生の旅に必要な「上手な荷造りの方法」を知ることは重要です。
    あなたは、自分の心のトランクを開けてみたことがありますか?ぜひ一度、開けてみて下さい。いろんな荷物が見つかるはずですが、きっと「背負うべき荷物」と「捨てるべき荷物」に分類できるでしょう。さらに、「背負うべき荷物」を軽い物と重い物、「捨てるべき荷物」を軽い物と重い物に整理し、時間をかけてじっくり眺めてみて下さい。旅の喜びを奪うのはどんな重い荷物なのか、もし、重くても背負うべき荷物ならば、その荷物はあなたにとって大切な物でしょう。今は背負うのに力が入るけど、いずれその荷物があることで旅が守られ、喜びを味味わうようになるかと思います。捨てるべき荷物の中で重い物があるならば、未練なくその荷物は手放しましょう。真夏の海岸に出かけているのに、真冬のコートを持っているのと同じことだからです。悩ましいのは、旅を辛くさせる重い荷物だとわかっているのに、それが捨てるべき物なのか、背負うべき荷物なのかが判断できない時です。その時は、焦らずにそれぞれの荷物に「憂い」、「心配」というラベルが貼られているかどうかに注目してみて下さい。
    「憂い」、「心配」とは、起きないかもしれない不確かな未来に自分の考えが奪われる(縛られる)ことを意味し、これをギリシャー語では「メリムナオ」と言います。メリムナオは、「分離」を意味する「メリゾー」と心を指す「ヌース」で作られた言葉ですが、つまり、不確かな未来に現実の自分の心が奪われ、二つに割れてしまった心の状態を表します。どんな不安や煩いがあなたの心を二つにしていますか?旅に必要な物ですか?欲望から生まれた物ですか?それとも、周りの目が気になって同じようなものを手元に置くだけでほっとする物ですか?
    平成29年度が始まりました。これからの1年間の旅を楽しむために、もう一度、丁寧に荷造りをしましょう。あとで1年間を振り返り、「楽しかった!」と笑顔で言えるようにあなたが大切だと思っている、あなたが必要だと自分で決めた背負うべき荷物だけを持って旅に出かけて下さい。
    次号では、「こころのランゲージ-あなたを支える一つの言葉-」についてお話します。


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