- ◆ インターネット等による事件パソコンや携帯電話のインターネットを介した青少年の問題行動が深刻になっているだけでなく学校裏サイトやブログ(ネット上の個人日記)への書き込みによるいじめや自殺系サイトが引き金になることがあります。自殺系サイトとは...自殺願望を持つ者同士がネット上で交流する場です。2003年~2005年には練炭で集団自殺する事件が続発2008年には硫化水素による自殺の連鎖も起りました。2005年には中学生が練炭自殺に加わったり2008年には高校生が硫化水素による自殺を図るなどインターネットにより子どもを巻きこむ事件も起きています。◆ 思春期・青年期とインターネット思春期・青年期は友人や家族の人間関係進路や生き方など多くの悩みを抱えて葛藤が生じやすい時期です。死にたいと思いつめるほどの悩んでいてもその思いを語る場がない子どもにとってネットは匿名性のもとで面と向かって話せない悩みを話すことができ唯一本音が出せる場になっています。しかし仲間を募って集団自殺を引き起こしたり具体的な方法を詳細に流し自殺を後押ししてしまう事件が起きています。実際に顔を合わせていれば話題が広がったり偏った思いこみから離れることもできますがネット上では狭い範囲に話題が集中します。また自殺系サイトでは自殺の話題だけで会話が交わされ続けるため広い視野で柔軟に物事を考えることができなくなり自殺へ引き込まれる危険性が高まります。◆ 大人が今、できること子どもにとって現実的な場面で悩みを話せるような身近な信頼できる存在になること。日頃から意識して信頼できる人間関係を築くこと。自殺系サイトへの規制自殺予防サイトを作ること。