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マスコミによる報道が自殺を引き起こすというのは本当でしょうか?

  • ◆ 群発自殺(ウェルテル効果)

    誰かの自殺が
    他の複数の自殺を引き起こす現象を群発自殺(ウェルテル効果)と呼びます。

    みんなが
    群発自殺に引きこまれる危険があるわけではなく
    潜在的に自殺に傾きやすい人が
    センセーショナルな自殺報道に接した時に

    それまで
    必死にわが身を守っていた自己破壊の衝動が
    報道がきっかけで突然
    自殺行動につながるのです。

    ◆ 子どもの心理

    特に子どもは
    有名人の自殺により
    無意識に自殺に傾き
    後を追いたくなり
    群発自殺に巻きこまれやすいと言われています。

    多くの深刻な問題をもともと抱えていた子どもが
    自殺のニュースに繰り返し接すると
    「死ぬことなんて簡単だ」
    「私が死んでも、みんながあんな風にに悲しんでくれるのかな」などと考えます。

    ◆ 報道等が与える影響

    報道だけで自殺が引き起こされるというよりは
    もともと自殺の危険が高かったものの
    何とか生の側にとどまっていた子どもが
    過剰な報道に接することにより
    最後の一線を越えてしまう
    可能性が高まると考えられます。

    同じ学校の子どもが自殺したり
    他の地域であっても
    子どもの自殺についての報道が繰り返されたり
    子どもに影響力の強い有名な歌手や
    俳優の自殺(時には、病死、事故死)が起きたりした場合には
    群発自殺の危険が高まっています。

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