【論文】長野県東御市における心の健康に関する実態調査

2012年06月20日 論文が公開されました。

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興味ある方はおご一読いただければ思います。
『朴 相俊, 岡田 真平, 永島 美典など:長野県東御市における心の健康に関する実態調査.身体教育医学研究.Vol 13(1);15-23,2012.』

≪抄録≫
日本の自殺死亡者数は,平成10年以降13年間に渡り3万人を維持している。深刻化した自殺問題の改善を図るために様々な研究活動及び実践活動が国内で行われているが,長野県の東御市においても平成23年度から「心の健康づくり」支援事業がスタートする予定である。本研究では,その支援事業に先駆けて,市民の心の健康状態を把握することを目的とした。東御市に在住する全住民の中から無作為で抽出された当地域の700人を調査の対象者とした。本調査は年齢,性別の個人属性,そして,心の健康について,「心の健康への不安感」「睡眠満足度」「この一ヶ月間のストレス状況」「ストレス処理状況」に関する4つの質問内容で構成された自己記入式郵送質問用紙を用いて実施した。
質問調査に参加した人は459名で(平均年齢;歳±SD:52.6±15.2),回答率は65.6%であった(分析対象者:416票,有効回答率:59.4%)。男性は参加者の中から29.9%,女性は38.7%の人が心の健康への不安感を持ち,また,睡眠満足度・この一ヶ月間のストレス状況については男女ともに50代で最も睡眠不満やストレス感を訴えていた。心の健康への不安感に関する性別間の比較では,男性に比べ,女性が「不安を持っている」と回答した得点の平均が高かった(p<0.05)。
今回の実態調査では東御市における心の健康問題の現状,年代別・性別間の特徴が把握でき,さらに,中高年男・女性のための「心の健康づくり支援」が極めて重要であることが示唆された。
キーワード:心の健康への不安感,睡眠満足度,この一ヶ月間のストレス状況,ストレス処理状況,中高年女性